10万円の元手を4,200万円にどうやって増やしたのか？正直に言うと、頼ったのは運じゃない。

この業界に入ったばかりの頃、手元には10万円しかなかった。今、口座を見れば4,000万円以上が静かに眠っている。羨ましがるのはまだ早い。この道中で転んだ回数は、本が書けるほどだ。

LUNAが崩壊した年のことは今でもはっきり覚えている。自分も、ある古参プレイヤーもひどく損をして、パソコンを叩き壊したくなるほどだった。彼がそのとき言ったのは「落ち着け、慌てるな、市場はいつか必ず取り戻させてくれる」だった。この言葉は今でも覚えている。仮想通貨の本当の敵は、K線ではなく自分の頭だ――欲が高値追いをさせ、恐怖が損切りさせる。強気相場では誰もがアナリスト、2日下がればみんな消える。負けている人の8～9割は、感情が爆発した人たちだ。

自分のやり方はかなり泥臭いが、実際に効果がある。

**いつ入るべき？**
上がっているからといって飛びつくな。相場が閑散としているときが一番安定して入れる。小口で試すのが、全力投資よりはるかに賢い。

**レンジ相場のときは？**
安値圏でもみ合いが長いなら、たいていは仕込み中。少しずつ買い増していけばいい。高値圏で長く横ばいなら、たぶん逃げ時だ。

**上げ下げのときはどうする？**
高騰時に飛び乗るのは、ほぼ高値掴み。暴落時こそチャンス――ただしサポートラインを見極めて。やみくもに買うのはダメ。

**陰線で買い、陽線で売る**
これは人間の本能に逆らう手法。赤（陽線）を見ると買いたくなり、緑（陰線）を見ると逃げたくなる。でも上級者は逆をやる。

**時間帯のリズム**
朝の下げで買い、午後の上げで売る。この中短期のリズムで何度も救われてきた。

本当に強いのは、毎日画面に張り付いて無駄に動くことじゃなく、動くべきときと我慢すべきときを知っている人だ。今では出来高とK線パターンを一目見れば、だいたいの方向性がわかる。これはお金と時間で得たものだ。

上がったら乗れず、下がったらナンピンできず、利益が出ても手放せず、損失が出ても損切りできない――これらの癖を直さない限り、いくら稼いでも守れない。

市場は常に変わるが、最後に笑うのは、落ち着いて耐えて、逃げるべきときに逃げられる人だけだ。