ワイコフ法って何？100年前の理論が今も使われる理由

1930年代にリチャード・ワイコフが考案した投資理論が、今でもトレーダーの間で使われてるのご存知ですか？

コアは3つの法則だけ：

1. 需要＞供給＝値上がり（逆も然り）→ 超シンプル
2. 蓄積期＝値上昇の準備、配分期＝値下降の準備 → 値動きの前に「原因」がある
3. 値動き＝取引量で説明できる → 出来高と価格の乖離は反転シグナル

「複合人間（コンポジット・マン）」という考え方が面白い。大口投資家・機関投資家が市場を動かしてると仮定して、その行動パターンを予測しようってわけ。基本は「安く買って高く売る」。個人投資家と逆の動きをするってこと。

市場サイクル4段階：蓄積（横ばい）→ 上昇トレンド → 配分（横ばい）→ 下降トレンド。このループが繰り返される。

ワイコフチャートが便利：蓄積・配分フェーズをA〜Eの5段階に分割。春（Spring=底値探り）、強さの兆候（SOS）など、細かいシグナルが全部名前ついてる。

5段階アプローチで実行：

• トレンド判定
• 資産の強さ測定
• 十分な根拠があるか確認
• 動く準備できてるか確認
• タイミング判定

ただし注意：100年前の理論だから、市場は必ずこの通りには動かない。フェーズBが長引いたり、Springが来なかったりする。特に仮想通貨はS&P500みたいな指数との相関が弱いから、そのまま使えない場面も多い。

結論：万能ではないけど、感情で売買するより論理的に考える手助けになる。リスク管理あってのテクニックってわけ。