徐明星に1億3500万ドルの借金、7年間返さず。

12月5日、この人物がA株に上場し、資産は3000億元。

彼は「中国版エヌビディア」モーレスレッド（摩尔线程）の創業者・李豊。

そして2017年に李笑来、薛蛮子と共に「馬勒戈幣」ICOで投資家を騙した人物でもある。

この奇妙なストーリーを語ろう。

| 3000億元の「中国エヌビディア」、創業者は古参の仮想通貨界の人

12月5日、摩尔线程が科創板に上場：

- 初値650元、468.78%の急騰
- 時価総額3055億元突破
- 当選投資家の1枚あたり利益は26.7万元

摩尔线程は「国産GPU第一株」と呼ばれ、エヌビディアをベンチマークし、AIチップを主力とする。

共同創業者兼摩尔学院院長の李豊は、会社の使命を「中国にGPUの“根技術”を持たせること」と定義。

一見ポジティブだが、仮想通貨界の古参なら「李豊」と聞いて最初に思い浮かぶのは「あの“馬勒戈幣”をやった奴じゃないか？」だろう。

| 2017年の奇妙なICO：馬勒戈幣

2017年、仮想通貨ICOが最も過熱していた時、李豊は李笑来、薛蛮子らとともに「馬勒戈幣（MGD）」というプロジェクトを立ち上げた。

資金調達：5000ETH

ホワイトペーパーは大風呂敷を広げ、AIクラウドシステムを開発し世界を変えると謳ったが、今振り返ると内容は荒唐無稽で、典型的なPPTコインだった：技術的詳細なし、実用シーンなし、有名人の後ろ盾頼み。

李笑来・薛蛮子の名前が並ぶと、個人投資家が殺到し、最終的にプロジェクトは頓挫、投資家は損失、大物たちは無傷で撤退。

これは2017年仮想通貨界ICO混乱の縮図だ。

| 徐明星、李豊を糾弾：1500BTC返さず

さらに衝撃的なのは2018年6月、徐明星がSNSで李豊を名指し：「1500BTCを貸したが、返さない。恥知らずな人間だ」と借用書付きで公開。

1500BTCは当時約6500万元相当。

今日のBTC価格8.9万元で計算すると、約1億3500万ドル相当。

李豊の返答は「借金ではなく、徐明星のMGDプロジェクト投資失敗だ」と主張。

双方の言い分は平行線のまま、徐明星の債権回収は結局頓挫し、この借金は7年にわたり未解決。

| 仮想通貨界で投資家を騙した者たち、今はAIブームで稼ぐ

今この話を振り返ると、まるで魔幻リアリズムのようだ：

- 2017年、李豊は仮想通貨界でICO詐欺
- 2018年、徐明星に公然と債務不履行を暴露される
- 2025年、摩尔线程が上場、時価総額3000億元、李豊の資産急増

仮想通貨界の古参OGは皆知っている：本当に大金を稼ぐのは、投資家ではなく、コインを発行する者、取引所を運営する者、トレンドに乗って転身する者たち。

李豊のストーリーは完璧にこれを体現：

- 2017年、ブームはブロックチェーン、彼はICO
- 2025年、ブームはAIチップ、彼はGPU

常にトレンドを追いかけ、常に投資家を刈り取る側に立つ。

| この1億3500万ドルの借金、返すべきか？

徐明星と李豊の間が本当に借金なのか投資なのかは分からない。

だが私が知っているのは：仮想通貨界の多くの問題は、結局うやむやになるということ。

法規制が曖昧、証拠チェーンが追いにくい、時間コストが高すぎる。

さらに重要なのは：一人の資産が3000億元に達した時、1億3500万ドルは重要だろうか？

李豊にとっては、もはや重要ではないかもしれない。しかし徐明星にとっては、これは原則の問題。

私たち個人投資家にとっては、有名人の後ろ盾があるプロジェクトを容易に信じるなということ。

かつて李笑来、薛蛮子が後ろ盾だった馬勒戈幣も、結局は失敗に終わったではないか？

個人投資家は大損し、大物たちはすでに新たな戦場へと転身している。

ついでに一言：あなたは摩尔线程のこの3000億元の時価総額、どれくらい持つと思う？