この市場で10年生き抜いてきて、最も強く感じたことはただ一つ——「生き残ることは、稼ぐスピードよりはるかに重要だ」ということです。

2018年のクリスマスイブ、上海の賃貸部屋は特に寒かった。ビットコインが3日間で暴落し、人生を疑うほどだった。口座の含み益400万元が一気に70万元の元本に縮小した。3日前にはいつ経済的自由を達成できるか計算していたのに、3日後には「紙の上の富、炎の中の灰」という8文字だけが残った。

あの40万元の元本と年間利益は、市場にすべて飲み込まれてしまった。しかし、まさにあの暴落がきっかけで、私は真金白銀で学んだ3つの生存法則をまとめることができた。このルールに従って、70万元から一歩一歩、現在の1000万元の資産まで増やすことができた。

**第1条：レバレッジは翼ではなく、両刃の剣だ。**

20倍レバレッジで1日50万元を稼いだこともあるが、その快感は格別だった。だが「924」の規制が発表されると、2時間でほぼゼロになった——まるで雲の上から地中に叩き落とされたような気分だった。今は取引画面のレバレッジは常に3倍でロック、1銘柄あたりのポジションは5%を超えない。なぜそこまで慎重なのかと聞かれても、「長く生き残りたいから」としか答えられない。

**第2条：主流コインは錨（いかり）だ。**

昔は「100倍アルトコイン」の夢を追いかけて、180万元の利益を手放せずにいたが、結局プロジェクトがゼロになり、すべてを失った。今は85%の資金をBTC、ETHなどの主流コインにしっかりと配分し、残りの15%を新しいコインにチャレンジしている。基本を守れば、市場がどんなに変動しても立ち続けられる。

**第3条：損切りは命を守る最低ライン。**

15%下落してもナンピン？ 私もやったことがあるが、その代償は家半分だった。今はすべての取引であらかじめ8%の損切りラインを設定し、そこに達したら迷わず撤退している。8%を超えるドローダウンは、判断ミスを意味することが多い。素早く間違いを認めてこそ、元本で復活できる。

市場にはチャンスがたくさんあるが、そのチャンスが来るまで生き残れる元本は多くない。私のこの1000万元の口座は、10年かけてこの3つの鉄則を守り抜いた「利息」にすぎない。

かつては暗闇の中で手探りし、何度も痛い目にあった。今はようやく手に灯りがある。この灯りは、ずっと消えずに輝き続けている。