市場は米連邦準備制度理事会（FRB）の12月の政策会合とイーサリアムのFusakaアップグレードに注目しており、明日未明に発表されるFRBの会合結果について、市場は25ベーシスポイントの利下げが実施されるかどうかだけでなく、政策声明における今後の利下げ路線の表現にも焦点を当てている。継続的な利下げのシグナルが出れば、暗号資産の新たな上昇ラリーを引き起こす可能性がある。

タカ派的な表現は短期的な調整を引き起こす可能性があるものの、中期的な緩和傾向を変えることは難しいだろう。イーサリアムの12月3日実施のFusakaアップグレードの効果が徐々に現れ始めており、PeerDAS技術によってレイヤー2のデータ容量が8倍に拡大、BPOフォーク機構により運用コストが削減され、これによりレイヤー2の取引手数料が約60%低下した。取引所のイーサリアム残高は2018年以来の最低水準となる1,800万枚まで減少し、供給が逼迫して価格を下支えしている。オンチェーンデータによればDeFiプロトコルやDAppのアクティビティが高まり、エコシステムの拡大も加速している。

さらに、暗号資産業界のM&A取引は過去最高を記録し、統合が加速しトップ企業効果も顕著である。米証券取引委員会（SEC）の議長が「数年以内に金融システム全体がビットコインや暗号資産へと移行する」とのインタビュー発言をしたこともポジティブなシグナルとなっている。$BTC $ETH #十二月行情展望