最近2日間のオンチェーンデータはちょっと面白い。

まず資金面から——全ネットワークの集計Delta（現物＋デリバティブ）の5時間連続の動きを見ると、これまでの下落トレンドではロング派のリバウンドは+15億ドルを超えたことがなかったが、ショート派は-20億から-30億ドルの流出をよく出していた。しかし一昨日と昨日は違った。ロングがそれぞれ+15億と+20億を叩き出し、これは初めての連続的な強さを示している。何を意味するか？センチメントが変わった。ただの押し目買いではなく、流れに乗ってさらに積み増している。

次にオーダーブックを見る。以前はロング派が売り圧力に遭遇するとすぐ失速していたが、今はどうか？9万ドル付近で横ばい推移し、非常に強い売り板のアンバランスをものともせず耐えている。この水準で12〜24時間しっかり持ちこたえれば、反転シグナルを基本的に確認できる。さらにミクロなディテールとしては、ある大手プラットフォームで約2,000BTCの積極的な売り圧があったにも関わらず、価格が下落しなかった——これは典型的なブル・ダイバージェンスであり、9万ドルでの受動的な買い注文が非常に強固であることを示している。

これらのシグナルは後付けではない。9万ドルに初めて到達した時はこのような判断はしなかったが、今回はデータが明確に示している：ロング・ショートのバランスがロングに傾いている。

マクロ面も追い風だ。Vanguard（世界第2位の資産運用会社、数兆ドルを運用）がBTC ETFのアクセスを解禁し、米銀もウェルスアドバイザーが顧客に暗号資産を1〜4%組み入れることを許可——いずれも新規資金流入のサインだ。FRBもQT停止、FOMC会合、TGAによる流動性供給など、こじつけと言う人もいるが流動性改善は事実。

そうそう、MSTRも一昨日、14.4億ドルの配当準備を発表し、短期的なキャッシュフロー危機はひとまず解消された。

総じて、データ＋資金＋政策、今回のロングは一時的なものではなさそうだ。